last updated : 2023-06-25
TVアニメ「ハイキュー!! TO THE TOP」第24話 バケモンたちの宴
春高バレー全国大会 2回戦。烏野高校 VS 稲荷崎高校の戦いは互いに1セットずつ取った最終セット、デュースからの点の取り合い。27-27 の場面。ブロッカーをあやつる角名 倫太郎のスパイクにも、淡々とブロックに飛び続ける 月島。日向翔陽は気づいていた。月島が角名 倫太郎のスパイクの方向を絞るために飛んでいることを。日向翔陽が角名のスパイクをレシーブする。
「レシーブも凄いけど、ブロックと連携してるからこそ拾えるんだ。そのブロックとブロックをやぶろうとするスパイカーたち。スパイカーに有利な状況をつくろうとするセッター。セッターに仕事をさせないように攻めるサーバー。ボールが落ちるまでの全部がつながっていて、一瞬でも思考を止めれば置いていかれる。」
乱れたレシーブから、影山がエース東根旭にきれいなトスをあげます。
「この先もこのトスを打つ1、2年。そして新しい1年が羨ましいと同時に、少し同情する。」東根は、空中姿勢を維持して、スパイクを打つタイミングを遅らせます。落ち始めるブロックの手を大きくはじくスパイクがコートを飛び出す。27 - 28 烏野高校のブレイク。どんどん張り詰めていく空気。互いに譲らず得点を取り合う両校。そんな中で、影山の2アタックが決まる。30 – 31 烏野高校のマッチポイント。
最後の1点を決めるため、月島のサーブはギリギリ前に落ち尾白アランが崩されてチャンスボールが烏野に、攻撃のスピードをあげて速攻を放つ。リベロが上げたボールをエース 尾白アランに3枚ブロックをそろえる烏野。尾白アランのインナースパイクをレシーブするキャプテン澤村大地。左からの竜に上がったトス、早い攻撃に助走が足りない。ブロック2枚にしっかりつかれてリバウンドを選択する。互いに相手を上回ろうとどんどん攻撃のスピードがあがっていきます。「もう一回、もう一回、戻れ!」
「ゆっくりだ!落ち着け!もっとゆっくりだ、ゆっくり!」烏養コーチが叫ぶ・・・
「ここで決めるという意思の強さがリズムを速めていく。速さは魔性だ、視野を狭く、呼吸を浅く、相手を苦しめるが、同時に、自分たちの首も絞めていく。」
「戻れ、すぐ、ネット際!」影山が攻撃のスピードをさらに加速していきます
©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
「オーラーイ!」日向翔陽が大きく叫ぶ。
©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
そして、日向翔陽が高くレシーブをあげる
「楽してこうぜ、簡単で些細ででも忘れがちな、高く優しいファーストタッチ」
歯を食いしばって、速い攻撃をくりだそうとしていた烏野高校選手たちが息をつく
「味方に呼吸をさせる、ファーストタッチ」
日向翔陽がひたむきに積み上げてきたものが形になる
「やべえ、泣きそう」菅原 孝支が日向の今までを走馬灯のように思い出して涙をこらえる。
©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
高いレシーブで生まれた時間で、烏野高校がしっかりと助走距離を確保しシンクロ攻撃の体制を整える。
「味方に時間をつくることは、相手にも同じこと。問題ない。さぁ、真っ向勝負!」
そして、最後の勝負へ・・・
日向翔陽のレシーブ
インターハイ2位の稲荷崎高校を追い詰める烏野高校の最後の攻撃で、全員の攻める気持ちが攻撃のスピードをどんどん加速させていきます。逆にどんどん余裕がなくなっていき、攻撃力も弱まっていくような状況です。演出が視覚的にその状況を追体験させてくれて、みている私たちも巻き込んだ緊迫感の中で、日向翔陽のゆったりとした声が響きます。菅原孝支が今までの日向翔陽のバレーにかけてきた日々を走馬灯のように思い出して泣きそうになりますが、まさにそれは私がそこにいるようでした。「日向がんばってきたね」ハイキュー‼︎、いつも泣かせてくれます。
こちらも「ハイキュー!!」の好きな場面です