3D CAD 「Fusion 360」でメモリ不足のエラーが出たのでWindows10の仮想メモリの設定を変更しました

last updated : 2023-02-16

Fusion 360 CAEでSolver Errorが出ました

AUTODESK の 3D CAD 「Fusion 360」のCAE 機能で解析を実施していると、以下のようなエラーが発生することがあります。 部品のサイズや部品点数、メッシュのサイズにもよりますが、250×250×250mmのシャシで部品点数100点程度のモデルを要素サイズ10%でモード周波数解析した時に使用メモリが最大で70GBになっているのをWindowsの設定で確認したことがあります。


解析演算中のメモリー不足です。もちろんメモリを増設するのが一番なのですが、 エラーメッセージにもあるWindowsの「仮想メモリ」の設定変更をしてみましょう。

Windwos10 仮想メモリの手動設定方法

Windowsのメニューを右クリックするか、「Windowsキー + x キー」を押します。開いたメニューから「システム」を選択します。

開いた設定Window の 詳細情報 をスクロールして関連情報の「システムの詳細設定」を選択します。

新たに開いた 「システムのプロパティ」Window の「詳細設定」タブの「パフォーマンス」の項目で「設定」を選択します。

開いた「パフォーマンス オプション」の「詳細設定」タブの「仮想メモリ」の項目の「変更」を選択します。

「仮想メモリ」のWindowで 「すべてのドライブのページング ファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。「カスタムサイズ」の項目が選択します。ページングファイルを設定するドライブを選択し、「初期サイズ」と「最大サイズ」を入力します。

Windows 10 のシステム管理ページファイルの最小ページサイズと最大ページファイルサイズは、
ページファイルの最小サイズ は、実装しているRAM の量の1/8に設定します。 (RAM ÷8、最大 32 GB)。
ページファイルの最大サイズ は、実装しているRAM または 4 GB (いずれか大きい方) の3倍が最大で、設定するドライブのボリュームサイズ÷8を超えない設定にします。 ただし、クラッシュダンプ設定で必要な場合は、ボリューム上の 1 GB の空き領域まで拡張することができます。最小サイズ、最大サイズを入力したら「設定」ぼたんを押し「OK」ボタンを押します。仮想メモリの設定はWindowsを再起動しないと有効にならないので、Windowsの再起動をおこないます。



3D CAD AUTODESK「Fusion 360」

3D CAD/CAM/CAE を統合したソフトウェアです。サブスクリプションで年間¥61,600(税込)で全ての機能が使用できます。対応しているシミュレーションは、

  • クラウド シミュレーション
  • 静的応力
  • モード周波数
  • 熱伝導と熱応力
  • 座屈
  • 非線形応力
  • イベント シミュレーション
  • シェイプ最適化

で、クラウドシミュレーションは別途費用が必要になります。

*残念ながら、2022年9月のバージョンアップからローカルでのシミュレーションができなくなりました。全てクラウドでの処理になりクラウドクレジットを消費するかシミュレーションエクステンションなどの有料になっています。ただし、静的応力解析のみ無料で対応できます。







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