自動車の停止中の車間距離ってどのぐらい確保するのが良いでしょうか?

last updated : 2023-08-06

停止中の車間距離

自動車の信号待ちや渋滞などの停止中の車間距離はどのぐらいが妥当なのでしょうか。もう一台入れるぐらいとんでもなく離れて止まる人、ぎりぎりまで近づいて止まる人、人によってまちまち、それぞれ考え方があるのでしょう。たしか、教習所では「前の車のタイヤが見えるぐらい」と教わった気がします。これだと停止中の車間距離はだいたい3~4 m。車一台分の長さといったところでしょう。webを検索してみても、道路交通法でも明確な数字の基準はないようで、教習所と同じ程度の車間距離を推奨している記事などが多いようです。衝突事故のドライブレコーダーを解析した結果で、停車時の車間距離の最頻値が 2.5 mという研究もありますが、実際に運転しているときに自分の周りを意識してみると、結構なばらつきがあると思います、2.5 mは結構近づいた停止距離だと思いますので、2.5mが最頻値という結果は単純に参考にできる結果とは思えません。ですので、必要な停止距離について考えてみました。

停止距離

さて、『停止中の車間距離』が必要な意味を考えてみました。停車しているのですから次の発進に備えられれば車間距離はいらないように思います。実際には、前の車が発進してすぐに再度停車して追突するという事故もあるようです。衝突してしまう時の自身の車は発進加速中なので、停車する前の速度を10 km/h程度と考えると、自動車の停止距離である、空走距離と制動距離をそれぞれ計算してみると、空走距離が1秒で約3 m、制動距離が0.5 m程度になるので、前の車が発信後すぐに停止するといった場合を考えると 4 mという車間距離は妥当なのかもしれません。

回避半径

また、前車が発進できなくなるなどで、前の車を避ける必要がある場合は、当然車格によっても違いますが 前車と安全にある程度の間隔を取って避ける場合 最低3〜4 m の間隔は必要になると思います。(自動車の最小回転半径は4 ~6 m程度)自分の愛車の最小回転半径を一度確認することをお勧めします。

後方からの追突

次に、停車中に後ろから追突された場合には、自身の車が押し出されて前車に追突することを考える必要があります。参考にさせていただいた論文では、追突された車が押し出される距離が2.5 m以内になる条件は、当然ながら追突してくる車のサイズや、衝突軽減ブレーキの装備の有無によるのだけれど、普通車(1400 kg以下)であれば30〜40 km/h以下になるようです。つまり、自車が停車中に普通車に40 km/h程度で後ろから追突された場合、前の車が押し出される量は 2.5 m以内ということです。普段の走行状況を考えても、車格がこれ以上の車は多いですし速度も多少高いと思うので、やはり停車中の車間距離が 4 mということの妥当性が高くなると思います。

停車中の前車との車間距離

などなど、発進直後の急停車、前車の故障などの回避、後方からの追突など色々な条件を考えると、停止中の車間距離は4 m以上が妥当ということになるようです。教習所の教えは守ろう。ということでしょう。自分はこれより少ない停止中の車間距離でしたので、普段からの自分の停止中の車間距離を意識して今より少し多めに取ってみようと思う結果でした。




停止距離についてはこちらで詳しく書いていますので興味がある方はどうぞ





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