冬のトイレの寒さ対策。スマートホームデバイスを使った効率の良い暖房を考えてみました。

last updated : 2023-06-25

冬のトイレの暖房

うちのトイレには暖房の機能がありません。冬の寒い夜、特に家の暖房がとまった夜中には 10 ℃ 以下になることもあります。暖房便座ではあっても夜中にトイレにいくとさすがに寒いと感じます。自分の体感では、トイレに入った時に室温が 10 ℃だと寒い、13 ℃だと寒くはない、といった感じだと思います。また、高齢者にとっては、「ヒートショック」という温度差による血圧の大きな変化で健康障害につながることもあるようです。そこで、トイレの暖房について考えてみました。

暖房の方法としては、「人が入ったときだけ暖房のスイッチを入れる方法」これは、ある程度大きな能力の暖房で一気に温めるか、局所的に温めないと暖かいと感じるまで時間がかかってトイレの使用中に温まらない可能性が高いと思います。もうひとつの方法は、「あらかじめトイレの室温をゆるやかにコントロールする方法」これは、能力の小さな暖房で寒く感じない程度に室温を維持する方法です。

暖房は電気代がかかるので、温度センサーや人感センサーや時刻条件などを制御できるスマートホームデバイスを使ってみることで、うまく効率の良い暖房ができないか考えてみました。SwitchBotというスマートホームデバイス(→ SwitchBotサイト)があります。他にはない特徴的なデバイスが多数あるのですが、今回使用するのは、ACコンセントを制御するデバイスと、温度湿度を計れるデバイスがを使用します。まず考えたのは、スマートホームデバイスにつないだ温湿度が計れるデバイスをもとに 暖房設備のスイッチをオンにする条件を決めて、ACコンセントを制御するデバイスで暖房設備をオン/オフしてトイレの温度を一定にしようという方法です。


Switchbot 温湿度計測デバイス


SwitchBot ACプラグ

トイレの暖房案の比較

二つの方法について電気使用量を比較してみます。
まず、人を検知して暖房のスイッチを入れる方法です。人感センサー付きの 1,200 Wぐらいのセラミックヒーターを考えてみます。暖房の時間を夜だけに限定すると、一人あたりのトイレの使用回数を3回、1回の使用時間を1分30秒として、3人家族で考えると電気使用量は 0.27(kWh) 東京電力の料金で約 7.15 円。月に250円程度になります。

もうひとつの、能力の小さい暖房で室温を維持する方法です。最大 160 Wのパネルヒーターの使用で考えてみます。条件は、うちのトイレ(0.75畳)で換気扇は使用時のみ3分間稼働で使用した場合とします。16:00 から翌 9:00 までの間で、トイレの室温が12℃より低くてヒーターのスイッチをオン、12℃より高くてヒーターのスイッチをオフとして設定した場合 17時間中約7時間ヒーターがオンしました。この時の最低気温は氷点下2℃でした。最大160 W のヒーターなのですが、プラグがアプリ上で表示している消費量は177 W でした。この時の電気使用量は、1.015(kWh)東京電力の料金で約 26.88 円になる計算です。月に800円程度になります。最近寒い日が続いていますが、ここ10日間の平均電気使用量は1日あたり 0.4(kWh東京電力の料金で約 10.59 円/日。月換算で 318 円程度でした。(※1月9日追記)


160Wパネルヒーター

結果として、電気代で考えれば「人が入った時だけ暖房をオンにする方法」を選択する方が良いのでしょう。ただし、冷えたトイレに入って暖房の熱風で暖かさを感じるよりは、室温を一定にしておく方が寒さを感じにくいかも知れませんし、「ヒートショック」の観点からは温度を一定にしておく方が良いかも知れません。そこは、個人の好みと電気代のトレードオフなので人それぞれの選択になります。なお、トイレの室温を一定にするのは、トイレ周辺の温度の影響が大きいので、そこが温度をあげていないのであれば家の外の温度の影響を受けるということになります。また、寒いと感じる温度も個人差があると思うので、もっと室温を上げるのであれば、電気使用量はもっと増えることになります。それらも考慮して、もう少し良い方法がないのか考えてみたいと思います。

※SwitchBotでパネルヒーターを制御する設定

人が入ったことを検知して、暖房をオンにすると、暖房が利くまでの間、寒さを感じてしまいます。ならば、寒くない程度の温度を維持する方が良いと思い、12℃前後を維持する方法を考えてみました。「ヒートショック」も温度差が10 ℃以上が危険ということなので、20℃の室温との差を考えても良いと思います。寒くない程度に維持するためにヒーターは容量の小さな 最大160 Wのパネルヒーターを使うことで考えました。スマートホームデバイスの温湿度計でトイレの室温をモニターして12℃より下がったらパネルヒーターをオン。室温が12℃より高くなったらパネルヒーターをオフするように設定してみました。

温湿度を測定できるデバイスは、温度と湿度の記録もできるのですが、データを確認してみると温度調整できているようです。

SwitchBotアプリからの設定方法はこんな感じです。

スマホのSwitchBotアプリでトイレプラグに設定したデバイスを開きます。

SwitchBot アプリ

トイレプラグデバイスのクラウドサービスを開きます。(デバイスの名前は自分でつけました)

プラグ設定

クラウドサービスのシーンの項目を開きます。

クラウドサービス

シーンに条件を設定します。今回設定したのは3つの条件です。
※アプリの変更で、現在はアプリのトップからシーンを開くことができるようになっています。

シーン


ヒーターを温度条件でオンにする設定です。
指定した時間内(16:00~翌9:00)で温度計の温度条件(12.0℃より低い)でプラグをオンにします。


シーン設定(ヒーターオン)

ヒーターを温度条件でオフにする設定です。
指定した時間内(16:00~翌9:00)で温度計の温度条件(12.0℃より高い)でプラグをオフにします。

シーン設定(ヒーターオフ)

指定した時間(9:00)にプラグをオフします。これで、16:00までプラグはオフのままになります。

シーン設定(プラグオフ)

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