「アニメにする意味があるのかわからない」とは?どういう意味?

last updated : 2021-01-24

アニメとは

 WEBでアニメのレビューを読んでいると、「アニメにする意味があるのかわからないけど」というようなことを言う方がいたりする。これって、「アニメ」という表現方法には適用されるべき範囲があると思っていることの裏返しでしょうか。

それは、自分にはとても新鮮な言葉でした。たしかに、アニメは現実の世界以外の、実際には無い世界を表現するひとつの手法ではあるでしょう。でも、自分としてはアニメで何を表現しようが良いと思っていて、それが当然なのだと自分が考えていたことをあらためて認識することができました。

小説や漫画に実写映画、それからアニメといろいろな表現方法があるのだけれど、自分はその中でもアニメが好きだということがあらためて認識できました。もちろん、小説も好きだし、実写映画も好きです。小説を読んでいるときに頭に浮かんでいる情景はどちらかというと実写の映像かもしれません。それでは、実写とアニメの表現の違いはなんでしょう。CGが全盛の現代で、登場人物が実在の人間(俳優)か、実在しないキャラクターか、実写の世界の中か、「絵」の背景の中か。それだけの違いなのでしょうか。

実際の俳優には俳優個人へのイメージがあると思います。作品の登場人物に俳優のイメージが結びつくことが必要で、俳優のイメージで作品が意味を変えることもあるのかもしれません。アニメのキャラクターは作品ごとに作りこむことが可能ではあるけれど、声優のイメージはやはりあるでしょう。そこは、実写映画と同じような気がします。


確かに、実写にしかできないこと、アニメにしかできないことというものはあるとは思います。だからと言って、表現として、できるのにやらない、というのはどうなんでしょう。


例えば

三浦しをんさん原作の小説で「舟を編む」と「強く風が吹いている」という作品があります。何気ない日常の中でのドラマなので、実写でできるのに『アニメにする意味があるのか』ということになるのかも知れません。しかし、どちらの作品も、それぞれ実写映画とTVアニメになっています。実写は映画、アニメは1クールのTV放送という違いはあるのですけれど、私には、どちらも良い作品だということで、特に違和感を持ったことはありません。



映画『舟を編む』予告編


TVアニメ『舟を編む』PV 第2弾

結果として

個人的には、アニメでも実写映画でも表現方法として表現する人が選択すれば良いことで、それを観る側の人々が個々の価値感で受け取れば良いと思っています。人の価値観は様々で、実写映画の表現が良いという人、アニメの表現の方が好きという人それぞれに受け取れるように、良い作品は様々な表現で提供されるのが良いと思う。それでは、商業的には成り立たないのかも知れないのですけれど。





 

 

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